昨日、私はAIパートナーであるGeminiと、ある「企業の文化」について語り合った。その中でふと頭をよぎったのは、かつて私が身を置いていたビジネスの現場での、あの「ひどく退屈で、何も生まない会議」の記憶だ。
形式だけの報告、責任逃れのための根回し、そして誰も決断しないまま過ぎていく数時間。 その光景は、競馬場で「なんとなく当たりそうだから」と、根拠のない馬券を全レース買い続けている姿にどこか似ている。
どちらも、自分の貴重な**「時間」と「精神的エネルギー」を、ワクワクしない場所に垂れ流している**という点において共通している。
「選ぶ」とは「最高の余白」を作ること
Googleには、勤務時間の20%を好きなプロジェクトに充てていいという「20%ルール」があった。これは単なる放置ではなく、効率を突き詰めて無駄を削ぎ落とした先に、**「最高にクリエイティブな遊び(余白)」**を生み出すための知的な仕組みだ。
私が競馬を「投資」へとアップデートする過程で学んだ最大の教訓は、この「余白の作り方」にある。
多くの人は、チャンスを逃すことを恐れて「全部」に手を出そうとする。しかし、ビジネスのマネジメントでも、投資の現場でも、成功の鍵を握るのは「何をやるか」よりも「何をやらないか」を決めることにある。
「期待値の低いレースを見送る」という行為は、一見すると消極的に見えるかもしれない。しかしそれは、真に価値のある瞬間に、**最高の遊び心を持って飛び込むための「知的な準備」**なのだ。
Carpe Diem(いまを生きる)という贅沢
私の座右の銘の一つに「Carpe Diem(カルペ・ディエム/いまを生きる)」がある。 この言葉は、決して切羽詰まった覚悟を強いるものではない。 **「未来の不安や過去の執着というノイズを捨て、いま目の前にある『最高の瞬間』を、純粋に面白がる」**ということだと私は解釈している。
明日、連載第3回では、この哲学を具体的な投資戦略へと落とし込んだ「排除(引き算)の戦略」を公開する。
無意味な会議に費やす1時間を、心躍るアイデアを練る時間や、大切な人と笑い合う時間に変えていくように。 私たちは、競馬を通じて「人生からノイズを削ぎ落とし、最高の余白を楽しむ技術」を磨いていく。
無駄を捨てた先にしか、本物の「遊び(リターン)」は見えてこない。


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